リーディングスキルテストでは、読解のプロセスを11段階に分け、プロセスごとに正しく実践されているかどうかをチェックすることで、つまずきの原因を見つけ出します。
チェック
記号列としてのテキストを適切に処理するプロセス
日常生活での経験や伝聞、小学校における学びから得られると考えられる範囲の知識および常識が前提。
- 1.文節に正しく区切る。
例:私は学校に行く。→私は/学校に/行く。 - 2.係り受けの構造を正しく認識する。
例:大きな黒い瞳の少女。→大きいのは「瞳」である - 3.述語項構造や接続詞を正しく解析する。
「誰が」「何を」「どうした」のような構造を正しく認識する - 4.照応関係を正しく認識する。
例:私はハンカチを落とした。それを彼は拾った。→「それ」は「ハンカチ」である
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チェック
記号列としてのテキストを実世界に正しく埋め込み、まさに「意味を理解する」プロセス
対応づけが正しく行われたか否かは、文を象徴する図と対応させたり、具体例や利用例を挙げたりさせることで判定。
- 5.語レベルのマッピング
日常生活での経験や伝聞から得られる常識と、小学校における学び等から得た知識と、簡単な論理推論によって、未知の用語の意味を実世界に関する知識の中に位置づける。 - 6.文構造レベルのマッピング
日常生活での経験や伝聞から得られる常識と、小学校における学び等から得た知識と、簡単な論理推論によって未知の関係や概念の意味を実世界に関する知識の中に位置づける。
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チェック
新しく得られた知識と既存の知識から演繹するプロセス
- 7.既存の知識と新たに得られた知識に対して、論理推論を働かすことにより、実世界に関するさらなる知識を獲得する。
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チェック
問題解決のため得られた情報を取捨選択するプロセス
- 8.得られた多くの情報間の重要度を適切に付与する。特に、与えられた観点においてまた問題解決の上で必要な情報を適切に取捨選択する。
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チェック
図や表を読解する場合もテキストと同様に実践するプロセス
- 9.同様のことを、図やグラフ等、ほかの論理的表象手段についても実行できる。
- 10.文と文以外の表現(図・グラフ・表・式等)が表していることの同一性を認識することができる。
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チェック
ここまでのプロセスを一段高いレイヤーでコントロールし、逐次誤りを訂正するプロセス
- 11.以上の各処理において誤りがないかをメタな視点からモニタリングして修正する。
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