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「アミラーゼ構文」とは?

「アミラーゼ構文」とは、リーディングスキルテスト(RST)の6分野7項目のうち、文の構造を正確に把握する能力(係り受け解析など)を測るために考案された、特定の問題を指します。ただし、「アミラーゼ構文」という呼称はネットミームであり、学術上そのような構文が存在するわけではありません。

以下が、「アミラーゼ構文」と呼ばれている問題です。

 正解は「デンプン」です。中高生を対象とした大規模調査での正答率は16.3%でした。

出典は、東京書籍「新編生物基礎」(19ページ、2016年)で、ちょうど高校入学したての4月ごろに学ぶ箇所からの引用です。

この問題が最初に紹介されたのは、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著、東洋経済新報社、2018年出版)で、それ以降、フジテレビのワイドナショーやAbema Prime、NewsPicksなどで度々取り上げられる度に、日頃流暢に日本語を使う、MCやアナウンサーの方々が誤ってアミラーゼまたはグルコースを選択することでも話題になりました。

この問題はこれまでリーディングスキルテストにおいて数千人に出題されてきましたが、その結果から、次のような特長がわかりました。

  1. 「習ったかどうか」と「読めるか」の間に関係がない:この内容を未習の中学生と、既習の高校生以上の受検者との間で、解答行動に差は見られませんでした。よって、「習っていなければ読めないはずだ」という説明は、このデータからは支持されません。
  2. 「識別力がとても高い」:この問題は、能力値が高くなるにつれて正答率が急激に上昇する特徴を持っています。難易度は1.08、識別力は0.87であり、能力値1(偏差値60、上位約16%)では正答率が約50%、能力値2(偏差値70、上位約2.3%)では約90%に達します。したがって、上位層と最上位層を分離する上で、非常に有効な問題であることが確認されています。
  3. 「悪文だとはいえない」:仮に文自体が理解困難な「悪文」であれば、高い能力を持つ受検者であっても誤答が増え、識別力は低下するはずです。しかし、この問題では高い識別力が観測されています。したがって、少なくとも一般的な意味において、この文を悪文とみなす根拠はありません。

以上の通り、この問題は「事実について書かれた短文を正確に読み取る力」を測るRSTの設問として、特に上位層の能力を識別する上で有効であることが、データに基づいて示されています。

リーディングスキルテストでは、このように、教科書や新聞、辞書・事典などを出典とし、人間による数段階のレビューを経て、かつ基準値を超えた識別力を有する問題を出題しています。

「アミラーゼ問題」は、「メジャーリーグ問題」などと共に、藤田医科大学 2026(令和8)年度入学試験問題保健衛生学部 推薦試験問題(看護学科・リハビリテーション学科)「小論文」で出題されました。

リーディングスキルテスト(RST)とは何かについては、こちらで詳しく解説しています。