一般社団法人教育のための科学研究所では、シン読解力を測定するリーディングスキルテストの開発・提供を始めとして、「教育を科学する」ための様々な調査研究、サービスの提供を行っています。その中で、リーディングスキルフォーラムは、シン読解力について最新の研究成果や実践を報告する年に一度の機会です。
今年度もこのフォーラムをオンラインで開催いたします。ご自宅で、あるいはお住まいの地域で、ご視聴いただければ幸いです。
日時:2025年11月30日(日曜日)13時30分~17時00分 オンライン配信(ライブ配信と1年間のオンデマンド配信)
内容:リーディングスキルテストに関連した最新の研究成果報告 リーディングスキルテストを取り入れた自治体等からの実践報告 など
詳細は、弊所ウェブサイト( https://rst-web.s4e.jp/ )で随時、アップデートいたします。 お申込み方法については、近日中にお知らせいたします。
なお、昨年12月1日に開催した「RSフォーラム2024」の視聴は、2025年12月5日までとなります。 ご注意ください。https://rst-web.s4e.jp/blogs/blog_entries/view/257/2c8137141c3272b7e659d7318f421543?frame_id=2052
(関連情報)...
当研究所代表理事・所長の新井紀子の記事が掲載されました。
小学館 HugKum 9月4日付--2018年に『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の著書を世に出して、大きな話題を呼んだ新井紀子先生。AIそのものより、「子どもたちが教科書を読めない」という部分が衝撃的、「まさか」と信じない人も多かったのです。以後、50万人もの受検者のデータを集め、「教科書を読めない」子がやはり多いこと、それが「学力テストの点数に大いに関係すること」を新井先生は示しました。ではどうしたらいいのか……?パパママの不安解消に大きなヒントを与えてくれるのが2025年に刊行された『シン読解力 学力と人生を決めるもうひとつの読み方』です。さっそく新井先生にお話を聞いてみました。
前編:進学校でも「教科書が読めない」子が半数! 社会人になったときにドロップアウトも。今から養う「シン読解力」について新井紀子先生に聞いた
後編:タブレットで勉強すると、読解力が身につかず成績がズルズルと下降? 数学者・新井紀子先生がエビデンスから語る「小学生の授業は紙と鉛筆、指さし確認がいい!」
当研究所代表理事・所長の新井紀子の出演情報です。日時:2025年9月8日(月)18時~番組:NewsPicks「2SIdes」 「数学的思考力」の育て方【新井紀子×永野裕之】<出演者>・加藤浩次・新井紀子(数学者)・永野裕之(永野数学塾 塾長)
--AIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか?」を率いた数学者・新井紀子氏と、数学教育の第一人者である永野裕之氏を迎え、ビジネスパーソンが今こそ学ぶべき「数学的思考力」の本質を徹底議論。
フェルミ推定に込められた7つの力、数値化の意義、未知の問題を解決するためのアプローチ、そして数学的思考が人生を楽にする理由とは何か。議論を通じて浮かび上がるのは、複雑化する社会で成果を出し続けるための実践的なヒントである。数字に背を向けず、論理で未来を切り拓くために、ビジネスパーソン必見の内容である。
※全編はプレミアム会員のみご視聴いただけます。
昨年、弊所が主催したリーディングスキルフォーラム2024で、模擬授業を行っていただいた井上雄騎先生の授業や取り組みについての記事が掲載されました。当研究所所長・新井紀子、上席研究員の目黒朋子のコメントも掲載されています。
読売新聞 8月1日付 一面 紙と鉛筆 深まる学び※記事閲覧は読売会員限定
「再考デジタル教育」特集の中で、リーディングスキルの習得を目指した、福島県三島町立三島小学校の井上雄騎先生先生の授業が次のように紹介されています。
GIGAスクール構想で小中学生に1人1台の端末が配られた。しかし、端末操作でつまづく児童も目立ち、授業がスムーズに進まないこともあった。そんな時、国立情報学研究所の新井紀子教授らが16年に提唱した「リーディングスキルテスト」を知った。23年以降、指さし、共書きなど、紙の教科書を使った指導法を徹底すると、子供が授業に集中し、積極的に発言するようになった。
弊所が行った井上先生へのインタビューや、指さし確認・共書きなどの授業動画は以下でご覧いただけます。※所属校はインタビュー当時(2025年3月)
実践事例インタビュー:会津美里町立高田小学校
井上先生の模擬授業を見られるリーディン...
当研究所代表理事・所長 新井紀子の著作「シン読解力 学力と人生を決めるもうひとつの読み方」の書評が掲載されました。
日本教育新聞 7月21日付 18面
(書評)シン読解力 学力と人生を決めるもうひとつの読み方
---論理的文章理解の重要性を指摘
「東ロボ」の開発者で、数年前に注目を浴びた『AIvs.教科書が読めない子どもたち』の著者による続編。「シン読解力」というスキルを提唱する。AIの進化は目覚ましく、チャットGPTはあっという間に日常生活に浸透し、流暢な文章を生成している。しかし、現状の生成AIはウェブ上に蓄積されたデータを基にしているので「平気でウソをつく」という。 今や「AIvs.人間」でなく「人間×AI」の時代。AIを使いこなすためには論理的に書かれた文章を読み取る力が必要となる。
当研究所代表理事・所長の新井紀子の出演情報です。
日時:2025年7月18日(金)22時~( TVer で見逃し配信中:8月1日(金)22:54 終了予定)番組:華丸大吉がいく!大人もハマる神授業「ことば読み解き学 編」都内にある国立情報学研究所で「ことば読み解き学」を学ぶ!膨大な情報を瞬時に出してくれるAIと一緒にうまく暮らしていくために必要な「読解力」とは!
◆1時間目: 日常生活になぜ読解力が必要なのか?私たちの生活のあちこちに使われているAI。実はAIが出す情報の全てが正しいわけではない!?得意・不得意なこととは?華大の二人のことは何と答える?◆2時間目:読解テストに挑戦!神ティーチャーが作成した文章をもとに建物内に隠されたアイテムを探せ!無事に見つけることができるのか!さらに神ティーチャー考案のリーディングスキルテストに挑戦!テレビの前で一緒に考えてみよう!◆3時間目: 日常で出来るトレーニングとは?オセロを使ってトレーニング!ポイントを多く獲得できるのは果たして・・・!?
放映後は TVer で見逃し配信があります。
当研究所代表理事・所長の新井紀子の記事が掲載されました。
現代ビジネス 6月11日簡単な文章すら読めない社会人が大量発生したのは“ゆとり教育”のせいだった?…AI時代にこそ必須になる《シン読解力の重要さ》
--説明書が読めない、文章が書けない、そもそも自分が読めていないことに気づけていない──社会人に蔓延する「文章を正確に理解する力=シン読解力」が不足している根本は、学校教育にある。R S T(リーディングスキルテスト)開発者であり、国立情報学研究所社会共有知研究センターのセンター長・教授である新井紀子氏が提言するのは、 “シン読解力の再教育”だ。前編記事『「過半数の大人は新聞記事が読めない…」有名数学者・新井紀子氏が語る日本人の《読解力崩壊の驚くべき実態》』に続き、シン読解力の低下を招いた“ゆとり教育”の問題点や、シン読解力を向上させるためのトレーニング方法などを、新井氏に聞いた。
当研究所代表理事・所長の新井紀子の記事が掲載されました。
現代ビジネス 6月11日「過半数の大人は新聞記事が読めない…」有名数学者・新井紀子氏が語る日本人の《シン読解力崩壊の驚くべき実態》
--企業の現場で「業務マニュアルが読めない」「メールの内容が理解できない」といった驚くべき事例が報告されている。「文章を正確に理解する力=論理的読解力」を測定するためのリーディングスキルテスト通じて明らかになったのは、想像以上に多くの社会人が“読めていない”という現実だった。なぜこうした事態が起きているのか。2017年にリーディングスキルテストを開発した国立情報学研究所社会共有知研究センターのセンター長・教授である新井紀子氏に詳しい話を聞いた。
【後編】簡単な文章すら読めない社会人が大量発生したのは“ゆとり教育”のせいだった?…AI時代にこそ必須になる《シン読解力の重要さ》
(最近、メディアから「アレクサンドラ構文について教えてほしい」という要望が多く寄せられるので、この記事で解説します。)
「アレクサンドラ構文」はネットミームの一種です。学術上は「アレクサンドラ構文」という構文が存在するわけではありません。「アレクサンドラ構文」は、リーディングスキルテストの6分野7項目のうち、文の構造を正確に把握する「係り受け解析」の能力を測るために考案された以下のテスト問題を指すようです。
正解は「Alex」です。
「Alexandraの愛称は(Alex)である。」
問題文は特に長いわけでも、専門性を要求するわけでもありません。読めばわかるはずの文章です。ところが、中学生の正答率は38%に過ぎませんでした。
この問題の正答率の低さへの驚きや危機感から、この問題に「アレクサンドラ構文」という名称がネット上でつけられたと考えられます。例文として、「アレクサンドラ構文も読めないような人が多いから、SNS上でのいざこざが絶えないのではないか」などがあります。
この問題が最初に紹介されたのは、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著、東洋経済新報社、2018年出版)です。「アレクサンドラ問題」の...
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